エリオット波動とは
エリオット波動は株価の変動の規則性を経験則的に表していて、5つの推進波と3つの修正波によって出来上がっています。例えば株価が上昇している場合の5つの推進波は、3つの上昇波動とその間に2つの調整波動を挟んで構成されていて、3つの修正波は2つの下降波動の間に1つの戻し波動を挟んで構成されています。そして株価の変動は5つの推進波と3つの修正波を1サイクルとして含んだこのエリオット波動を形作りながら推移していて、1サイクルのエリオット波動がその中に小さなエリオット波動を含んで出来上がりこれをフラクタルといいます。ただこのエリオット波動は当初株価変動の規則性を表すテクニカル理論でしたが、現在ではFX のチャート分析に多く利用されています。
エリオット波動とフィボナッチを組み合わせる
エリオット波動の5つの推進波と3つの修正波は、フィボナッチ比率によって計算することで次の動きを予想することが出来ます。フィボナッチ比率とは1:1.618の黄金比率のことをいい、海の渦巻きや巻き貝の形そして花びらの配列など、自然界でよく見られる比率で現れている安定した配列になり、株価や為替のチャートにおいてもこの黄金比率に従って動きを判断することが出来ると考えられています。具体的には1波動の高値から50%や61.8%の押し目が2波動で入り、その後の3波動は1波動の安値から138.2%や161.8%で入るというように計算していくことが出来ます。
エリオット波動の推進波の基本原則
エリオット波動の推進波は、1波動と3波動そして5波動の3つの上昇波動とその間に2波動と4波動の2つの調整波動を挟んで構成されています。最初に割安感から多くの買いが入ってきて1波動の上昇が始まりますが、ある程度上昇すると上がりすぎと判断する人が増えて一旦利確する動きが出てきて上昇が止まり、2波動といわれる調整局面に入ります。しかし、1波動の安値を割らなければ調整が終了したと判断して買いに入ってくる人が増えてくると、再度上昇に転じて3波動の上昇局面に向かいます。
そして再び上がりすぎと判断する人が増えると利確する人が増えて4波動の調整局面に入り、1波動の上昇局面の上値を割らなければ5波動の上昇局面に向かいますが、5波動の上昇が止まると本格的な修正局面に入り、一回の戻しを入れながらの下落局面に入ります。
このようなエリオット波動の動きから判断出来るエリオット波動の推進波の基本原則は、2波動は1波動の安値を割らないことと、3波動が1波動や5波動よりも上昇幅が大きく4波動が1波動の高値を割らないことがエリオット波動が成立する基本原則になります。
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