
投資目的に合った基本スタイル
初めて投資を行なう場合は、どのような投資先に投資をしたら良いのか分からないですよね。しかし、投資先の特徴を理解しないで投資を行なうと、思ったほど利益を得られない場合もありますし、株式投資のような変動の激しい投資先の場合は、明確な投資スタイルがなくて何の目的もなく単に上がっているからというだけで買ってしまうと、買ったところから株価が下落して大きく損失を出してしまうこともあります。特に短期投資の場合は、投資の回数が増える分利益を得られる回数が増える可能性もありますが、利益率や利回りが低かったり投資先によっては損失を出してしまう回数も増えたりしてしまいますし、仕事などで短期投資を行なう時間がとれないこともあります。
しかし中長期投資の場合は投資を行なう回数が少ないので利益を得られる回数が減りますが、利回りの良い投資先があるので安定的に利益をあげていけますし、投資先によっては損失を出してしまう回数も減るので、あまり頻繁に投資を行なえない場合には有効な投資のスタイルになります。ですからまず投資を行なうには、どのような投資先に中長期投資を行なうのか短期投資を行なうのかなどの明確な目的を持って、自分に最適な投資スタイルを見つけていくことが重要になります。
自分の生活に合った投資スタイル
例えば株式市場で短期間売買を行ないたいと思っていても、日中は仕事で忙しい状態だと、上がると思って買って仕事が終わって見たら大きく下がっていて売りたい株価で売れていないことがよくありますよね。しかも短期的な投資で売れなかった株を売れるまで待とうと思って売らないでいても、いつまで待っても戻らないときに何週間も投資資金を凍結してしまうことが利益を得られるチャンスをロスしているように感じてしまい、戻るまでに待ちきれずに売却したくなることがよくあるものです。そのようなことがないようにするために、自分の生活リズムにあった投資を行なうことが重要になってきます。
そして独身の場合は自由時間があるのでその時間を利用して投資先の勉強を行なうことが出来ますが、家族がいたりした場合は自由時間があまりとれなくて投資先の勉強を行うことが出来ない場合があります。しかし、一度購入したら長期間持ち続けて高い利回りを得られる投資先に投資を行なうことが出来れば、例え家族がいて自由時間がとれなくてもライフスタイルに影響が出ることはありません。このようなことを考えてみると、まずは自分自身の生活リズムやライフスタイルに合った投資スタイルを確立して、無理のない投資を行なうことが利益をあげていく上で重要になります。
趣味にしても遊びにしても興味のあるものに取り組むことは、楽しくてワクワクしていつまでも飽きないものですね。そして打ち込んでいくうちにその趣味や遊びの分野に詳しくなって、更に面白くなっていったりもします。投資を行なうときも同じでして、趣味や遊びに没頭するようなワクワクした気持ちで気に入った投資先を見付けることが出来れば、その投資先のことをもっと知りたいと思って勉強するようになるでしょうし、その結果その投資先について詳しくなっていくので、例えば業績の変化や将来性に関して判断力がつくようになり、これからに向けての正しい投資判断を下すことが出来るようになります。
性格や興味に合った投資スタイル
そのような意味で投資の世界に楽しさを求めることは、投資対象を知って正しい投資判断を下すために大切になるのですが、具体的に投資を行なっていくときに楽しさだけを求めて闇雲に投資をしても、利益が得られるものでもありませんし、逆に大きく損失を出してしまうこともあるかも知れません。そのようなときはどのような状況でその投資先に投資をしたのかをメモをとっていくと、自分が失敗するパターンや投資を行っていくときの短所や長所を把握することが出来ます。
しかし投資を行なっていくときには自分が投資する癖があり、その癖で失敗することもあるのですが、その癖を直そうとしてもなかなか直せるものでもありません。
ですから実際に投資を行なう時には、その癖を利用して投資先を見付けるスタイルも投資を成功させる方法になります。
例えば株式投資を行なう場合、上昇率ランキングから選んでストップ高付近に株価があったので、ストップ高に張り付くまでに買おうと思って順張りで買ったら急落したということもあります。しかしだからといって上昇している人気のある株を買いたいと思っている人が失敗をしたくないというだけで、下がって出来高を減らして株価が動かない状態の銘柄を選んでも、上がるまで待ちきれなくて売ってしまい、その後で急騰して売ったことを後悔することになることもあります。
ですからそのような人は急騰癖のある銘柄の最新情報を把握して、俊敏性を養って寄り付きで購入してS高付近など高くなったところですぐに売るようにするとか、俊敏性はないのでじっくりと構えて投資を行ないたい人は、例えば急騰癖のある銘柄が下がって出来高を減らして株価があまり動かなくなったときに購入して、急騰したときに売るようにしたり、大きく利益を上げたい人はレバレッジ投資を行なうなど、その人の性格や興味にあった投資スタイルを見付けていくことが重要になっていきますし、そのためには自分の性格や長所・短所を知っていくことも重要になります。
資金に合った投資スタイル
どれほど興味がある投資先が見つかったとしても、その投資先に投資を行なえる資金が足りなければ投資を行なうことが出来ませんし、少しの資金で投資を行なえたとしても、資金が少ない分得られる利益も少なくなってしまいますよね。そのような意味で十分なリターンを得るには十分な投資資金が必要になってきますが、投資資金とリスクの関係を意識した投資スタイルが必要になります。
例えば投資資金が少ない時にはレバレッジ投資のようにリスクも大きいけれど大きなリターンを得られる投資先であれば資金を増やしていける可能性もありますし、資金が豊富であればリスクは少ないけれど利益も少ない投資先でも十分な利益を得ることが出来ます。しかしレバレッジ投資のように大きく利益を出せる投資対象は大きく損失を出してしまうこともあるので、少ない資金を増やそうと思っても逆に資金を失ってしまうこともありますし、リスクの少ない投資先は逆に利益も少ない投資先ということにもなるので、具体的に投資を行なっていくときには資金管理をしっかりと行なって、リスクに対する利益のバランスであるリスクリワードを意識して、投資する資金とリスクそしてそれに対する利益の 3 つのバランスが整っているような投資スタイルで投資を行っていくことが投資で成功する要素となります。
真似スタイルから自分スタイルへ

実際に投資を行なっていくときに自分なりのやり方で投資を行なっていても上手くいくものでもありませんし、例え偶然に上手くいっても次も上手くいくとは限りません。そういう意味でも自分なりのスタイルで投資を行なっていくのではなくて、まずは上手く取引を行なっている人の真似をしてその投資手法を学んでいくことが、初めての人が投資を行なうやり方を理解する上で重要になってきます。
ただそうはいっても百戦錬磨の投資のプロの真似をすぐ出来るものでもないので、投資のプロが行なう手法をそのままコピーするのではなくて、投資信託などの運用をプロに任せることが失敗の少ない投資スタイルになります。そして投資のプロに大切な資金を預けて運用を任せることでその運用先について勉強するでしょうし、運用のプロセスや成果を聞いたりして運用先や運用方法などについて理解しようとするでしょうから、投資のプロが運用した経験が自分自身の投資経験として積み上がっていきますし、複数の投資信託を複数の運用先に任せることで、いろいろな投資先の運用方法などを学ぶことが出来るので、その結果として投資資金を増やしながら自分の投資スタイルについて確立していくことが可能となります。
<【投資で勝つための自分スタイルの確立】投資目的や生活パターンに合った投資スタイルこそ勝つための条件>まとめ
1.明確な投資目的を持つことが投資の第一歩です
2.規則正しく、自分の生活リズムにあった投資を行なうことが重要
3.投資数タイルの確立には自分自身の性格や興味を把握する
4.資金量に見合った無理のない投資を心がける
5.「守破離」の考え方で、「マネスタイル」から「自分オリジナルスタイル」へ
人それぞれ生活リズムや性格が違います。同じ投資手法を実践しても、結果が異なるのはそのためです。まず投資を始めるにあたって大切な事は、【自分でも無理なく実践できる方法】を探す事です。ただ勧められたからとか、勝てそうな方法だからというだけで飛びついてしまわないようにして下さい。無理は必ず破たんします。投資で勝つ鉄則は、自分の投資の形を作り、実践を通してその形をブラッシュアップしていくことです。自分の投資スタイルを持たずに、いつまでも他人の勝っている方法ばかり探し求めている人は、結局それだけで終わってしまいます。しっかりと自分を見つめ直して、不動の投資スタイルを作り上げて下さい。