
フォーメーション分析とは?
株やFXなどの投資をする際、取引判断をする材料の一つにチャートがあります。チャートとは、株や為替などのこれまでの値動きをグラフ化したものです。チャートに描かれているグラブの形状や動き方などから、今後の値動きを予測していきます。チャートを利用して取引している人も多いので、精度の高い判断をすることができる場合も少なくありません。
チャートでは、決まったいくつかの形状が現れますが、その際に以前どのような値動きしたのかを参考にしながら、今後の値動きを予測することが多いです。このような相場の分析方法をフォーメーション分析と言います。この分析方法を利用するには、一定の法則を頭に入れればよいので、専門的な知識は必要ありません。したがって、投資の初心者でも短期間で利用できるようになります。
フォーメーション分析の種類
フォーメーション分析を活用できるチャートの形状にもいくつかの種類がありますが、その中でも、フラグ型とペナント型が有名です。
フラグ型とは、値が上昇または下落した後、一時もちあいの状態になった時に現れる形状を言います。一定期間もちあいが続いた後、ブレイクしてどちらかに大きく値が動いた時がエントリーのタイミングとされているのです。値が水平状態となっている水平フラグ型と値が上昇したり、下落したりしながら形成されるフラグ型があります。どちらもトレンド方向へ値がブレイクする可能性が高いですが、相場が行き過ぎてしまっている場合は、逆側へブレイクすることも少なくありません。
次に、ペナント型ですが、これは別名三角もちあいなどと呼ばれています。値動きの幅が徐々に狭くなっていった後、どちらかの方向へブレイクするのが通常です。三角もちあいの状態で値が切り上がっている場合は上へブレイクする場合が多いでしょう。これに対して、値が切り下がっている場合は下へブレイクする可能性が高いです。三角もちあいが水平な状態の場合は、相場環境からブレイクする方法を判断していきます。
フォーメーション分析のメリット
フォーメーション分析を活用して取引をすると、より多くの利益を得られるメリットがあります。この分析方法を活用すると、大きく値が動くタイミングを精度よく捉えられるからです。フラグ型やトレンド型の形状がチャートに現れた時、値がブレイクするタイミングをある程度わかるため、よい形でエントリーできます。
取引のリスク管理に役立つのも、フォーメーション分析のメリットでしょう。チャートに現れた形状から、相場の反転を予測することも可能です。トレンド相場が発生している場合、この状態がしばらく続くと考えて、その方向に沿った取引をする人がめずらしくありません。それにより、相場の反転に巻き込まれて損失を出してしまう場合がよくあります。ですが、フォーメーション分析によって、相場の反転を事前に予測し、エントリーを見送ったり、利益確定の決済をしたりすることができるのです。フォーメーション分析を活用して取引した場合、利益はより大きく、損失はより小さくなり、勝てる可能性も一層高まります。
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