デスクワークをしている29歳、15万円でスタートして、現在のFX歴は4年になります。。
スワップ狙いの豪ドル円と南アフリカランド円
FXは売り買い両方で利益を狙えるだけでなく、通貨を買ったときのスワップでも利益を出すことが可能です。スワップは通貨によって貰える金額が違いますが、高金利通貨は他の通貨よりも高い傾向にあります。
例えば豪ドル円、NZ円、南アフリカランド円です。私は豪ドル円と南アフリカランド円のスワップで稼ぎたいと思い、ロングしました。豪ドル円は、南アフリカランド円に比べてスワップは少ないが、知名度の高い通貨だから流動性が高く安定しているのがメリットです。流動性をわかりやすく言うと、取引する人の数が多いということ。つまり、スプレッドが広がりにくく、売買のときに売り買いが成立しやすい。その点、南アフリカランド円はマイナー通貨なので売り買いが成立しにくいといったことが起こります。
スプレッド幅はバカになりません
私はそのことを知らず、スワップが多いことや1日の変動幅が極端に少ないことが魅力的に映り、あまり動かないということはスワップで大きく稼ぐチャンスだと考えて飛びつきました。豪ドル円が1000通貨のところ、南アフリカランド円は1万通貨保有しました。そのときに、5銭の広いスプレッドが精神的に負担になることに気付きました。
取引するまではスプレッドなんて大したことがないと考えてましたが、1000通貨で考えると1銭のスプレッドは10円になります。1万通貨は1000通貨10枚分なので100円。さらに1万通貨で5銭になれば500円ですから、これは大きいです。怖くてすぐに決済したくなりましたが、500円の大きさを思えばまだ少しも動いていないのに損切りなんてもったいないと思い、頑張ってみることにしました。
やってはいけない「放置プレイ」
他の通貨が1日に50PIPS程動いたときも南アフリカランド円は、7銭ぐらいしか変動しません。次の日もまた次の日も損益に変化は見られず、順調にスワップが溜まっていきました。2週間で見たとき損益は大きくなったり小さくなったりを繰り返すものの、スプレッド分の500円まで縮まることはありません。最高で1500円の含み損を見ました。
スワップで楽勝に勝てると思っていたのに、現実は時間の経過とともに少しずつ含み損が増えてきています。ここまでに待った時間、もらえたスワップと損益をトータルで考えると、意味のないものに思えました。私は損切りしようと思いましたが、不思議なことにできないのです。まだスワップでどうにかなるかもと考えている自分がいて、手が止まりました。
損切りできない苦しさから逃れるために、画面を見ないで放置。だけど気持ちは落ち着かず、1ヶ月が経ったときに恐る恐るチェックすると、なんと7500円もの含み損がでています。私は手が震え、心臓が高鳴り、これ以上放ってはおけないとついに損切りしました。これによって得た学びは、スワップに惹かれて通貨を選ぶと危険な目に会う、南アフリカランド円はスワップが高い反面、戻りが鈍く利益が出しにくい通貨だから避けたほうがいいということです。
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