FXでは様々なテクニカル指標がありますが、今回はGMMAという指標について解説していきます。アルファベット4文字で「GMMA」ということで、一体どんなテクニカル指標なんだと思われる方もいるかも知れませんが、GMMAは移動平均線の集合体です。長期線の傾き、長期線と短期線の位置関係、それに帯の幅で、トレンドの方向や強さ、売買タイミングが一目でわかる便利な指標です。今回はGMMAの見方や使い方について詳しく説明していこうと思います。最後まで読んでもらえれば、明日からGMMAを使ったトレードが可能になるでしょう。

GMMAとは

GMMAは日本語で複合型移動平均線といいます。複合という名の通り、GMMAをチャートで表示させてみると、移動平均線の束のようになっているのが分かります。赤色の束、青色の束は、長期と短期、それぞれ6本ずつの束で構成されています。GMMAは数多くあるテクニカル指標の中で、トレンド系の指標に分類されます。ほかのトレンド系の指標同様に、レンジ相場や値動きの小さい相場よりは値動きの大きいトレンド相場で特に有効になります。

GMMAとは

画像はドル円5分足のチャートです。それぞれの移動平均線については、設定を行うことができますが、今回はヒロセ通商のデフォルトで表示させています。短期では3、5、8、10、12、15、そして長期では30、35、40、45、50、60の間隔で表示させています。このGMMAというテクニカル指標は、移動平均線のように一般的ではないので、取引ツールによっては表示させることができない場合もあるので注意してください。

帯の幅でトレンドの強弱を判断

ここからはGMMAの使い方や見方を説明していこうと思います。GMMAは投資家に様々な情報を与えてくれます。例えば、帯の束。先ほども紹介したようにGMMAでは青色と赤色の2本の束を確認することができます。帯と呼ばれることが多く、この帯の幅でトレンドの強弱を教えてくれます。まずは下の画像を見てください。チャートはドル円1時間(60分)足です。

帯の幅でトレンドの強弱を判断

赤色・長期線の帯に注目してください。チャートの左側では比較的帯の幅が広くなっているのが分かります。さらに長期線と短期線の幅も広くなっています。しかし、徐々に帯の幅、長期線と短期線の幅が狭まっていくことを確認することができます。合わせてローソク足の傾きを見ていくと、当初は急速な右上がりだったのが、徐々に傾斜が緩まり、チャートの真ん中あたりから平行になっていることがわかります。

このことから分かることは、長期線の傾く方向でトレンドの方向、長期線の帯の幅でトレンドの強弱が読み取れるということです。そのため、基本的には長期線が上向きのときは、買いのエントリーを考え、下向きのときは、売りでのエントリーを考えることになります。

エントリーポイント

長期線でトレンドの方向が分かり、さらに帯の幅でトレンドの強弱が分かることを説明してきました。それでは、どのタイミングで売買を行えばよいのか考えてみましょう。売買のタイミングでは長期線に加えて青色の短期線が関係してきます。

エントリーポイント

画像はドル円1時間足です。黄色で囲った丸印に注目してください。ここでは2つの出来事が起きてきます。ひとつは長期線と短期線が交わっていることです。もうひとつは長期線がねじれているということです。この2つの出来事はGMMAにおいて、トレンド転換のサインとみることができます。

このケースでは、短期線の帯が長期線の帯を上から下に抜けているので、上昇局面から下降局面へと転換していることが分かります。反対に短期線の帯が長期線のおびを下から上に抜けていれば、下降局面から上昇局面への転換のサインとみることができます。チャートでは短期線と長期線が交わった後、長期線の帯がねじれています。ここがトレンド転換のサインと読み取ることができるので、ここでエントリーを行います。短期線と長期線が交わることと、長期線の帯がねじれること、この2つが起こったときにエントリーとなります。

イグジット(決済)ポイント

さて、黄色の箇所でトレンド転換のサインが発生してエントリーを行ったあと、チャートを追っていくと、確かに下降トレンドが発生していることが確認できます。そのため、エントリー後、しばらくして含み益が出ていたことになります。それでは、どのタイミングでイグジット(決済)を行えばよいのでしょうか。再び先ほどのチャートを見て確認しましょう。

イグジット(決済)ポイント

エントリーポイントは黄色の箇所でした。それに対応するイグジットポイントは黄緑色の箇所です。エントリー後、長期線はレジスタンスラインとして機能していますが、黄緑色の箇所で短期線が長期線に対して下から上に抜けており、レジスタンスをブレイクしています。さらに長期線の帯がねじれていることも確認できます。つまり、ここが上昇局面から下降局面への転換サインとみることができるのです。これ以上値下がりしないと判断できるので、ここがイグジットのポイントになります。チャートを追っていくと、イグジットポイントが確認できた後、ゆるやかに値上がりしていることが分かります。

もちろん、黄緑色のイグジットポイントはエントリーポイントにもなりえます。ここでエントリーを行うと、今度は長期線がサポートラインとして機能し、短期線がブレイクするまでは上昇局面にあると判断することができます。今回のように売りでエントリーしたポジションを持っていた場合、イグジットと同時に新規注文を入れるというのも一つの戦略として考えられます。いずれにしても、長期線と短期線が交わり、長期線にねじれが見られたときが売買のポイントとなります。

黄色の丸印でエントリー、黄緑の丸印でイグジットを行えば、利益が得られたことになりますが、実際のトレードではエントリー後に予想が外れることもあります。この場合、損失を確定させる、いわゆる損切を行わなければなりません。この損切についても短期線と長期線が交わるタイミングを目安に行うとよいでしょう。ただし、長期線の帯のねじれを待っていては含み損が大きくなってしまうかもしれないので、ねじれの発生を待たずにイグジットしてもよいでしょう。

GMMAの重要ポイント

最後に、今回紹介した記事の重要ポイントをおさらいしておきましょう。
・売買ポイント 短期線と長期線が交差して、長期線の帯がねじれたとき。ただし、損失確定の決済は短期線と長期線の交差時のみで判断
・トレンドの強さ 帯の幅、短期線と長期線の幅で判断。幅が広いほど強い相場が発生していると判断できる。
・トレンド相場で有効。値動きの小さい相場やレンジ相場では、売買サインが現れてもダマシに遭う可能性が高くなる。

以上がGMMAを使った取引方法でした。GMMAを使いこなすのは決して難しくありません。特に、移動平均線をマスターした人であれば、難なく使いこなせるでしょう。また、視覚的にも見やすくなっており、読み取るのに特に難しい技術や知識も要りません。さらに、売買ポイントを見つけるのも簡単なので、初心者にもおすすめです。ぜひこの機会に使ってみてはいかがでしょうか。

注意点として意識しておかなければならないことは、GMMAはトレンド系の指標であるということです。値動きが小さい相場やレンジ相場では機能しないことがあります。また、トレンドが発生していても、予想と反対方向に動くダマシが発生することも少なくありません。そのため、GMMAを使ったトレードの経験を積んでいき、高確率で勝てるという相場を見つけることが大切です。また、長期線6本、短期線6本の計12本の設定はそれぞれ変更可能です。これらを微調整していき、自分なりの取引手法、必勝パターンを掴めれば、安定的に勝てるようになるはずです。