投資と現金の比率はいくらが適切か

皆さんは資産の内、何%程度を投資に回しているでしょうか?投資でより多くの利益を出すためには投資額を上げることが重要になりますが、多すぎても株価の暴落時に損を拡大させることになりますし、株価が安い時期に何一つ買えないという最悪の状況に陥ってしまいます。では、投資と現金の比率は一体どの程度が適切なのでしょうか?今回はそのことについてご説明していきます。

投資と現金の比率はどの程度が良いか

最初に結論から言ってしまうと、その時々によって割合を変えていくことが一番有効です。
流石に全て投資に回してしまうということは辞めておいた方がよいですが、あまり現金が多すぎるということも投資ではナンセンスです。後述しますが、市場全体の株価が高騰している時期には投資を控え、逆に暴落時には投資を行うということが投資で利益を上げる最も良い手法となります。

参考までに、投資の神様とされるウォーレン・バフェット氏は、リーマンショックが起こる前年には現金比率を14%程度まで上げており、リーマンショックが起こった年には9%程度まで下げております。5%程度しか変わりませんが、ある程度の現金を残しながら投資を行いつつも、暴落時に現金比率を下げて投資を行っていることが分かります。

ただし、上記で参考とした比率に関してはバークシャー・ハサウェイという法人での現金比率の話であって、個人であれば、これを真似する必要はありませんし、安全を見るならばもう少し現金の比率を上げても良いと思います。

利益を出すためには安く買って高く売るということが基本となります。当然のことですが、投資の世界では感情によって、この当然のことが出来ない人が多くいます。投資の世界では何が起こるか分かりませんので、ある程度株価が下がってしまっても、精神的に余裕が持てる程度の現金を持っておくと良いでしょう。

株価が高騰している時には投資は控えるべし

株価が高騰していると投資時期を逃してしまいそうで、つい投資をしてしまいがちですが、そのような場合は逆に投資は控えるべきです。
ただし、高騰している株価から更に上昇する可能性は十分にありますので、全て現金で置いておくのではなく、ある程度は投資に回しておきたいところです。

市場が過熱気味の際に投資を行う場合、一旦株価が下がってから投資を行うことが賢明であると言えます。基本的に株価は上がっても一旦は他の投資家が利確を行ったりして株式が売られることで株価の調整が入ることがほとんどです。なので、一番高い時期に買うのではなく、一旦株価が落ち着いた時期に投資を行うことが良いとされます。

ある程度は現金で残しておきたいので、控えめに投資することが大切です。投資額を上げて儲けたい気持ちは分かりますが、後述する最も儲けられる暴落時の市場で何も出来ないどころか損失だけを被ってしまうという最悪の事態に陥ることも十分にあります。

大体現金は20%~30%程度残しておけるようにしておくべきであるでしょう。安全を見るならばもう少し残しておいても良いかもしれませんが、あまり多すぎても現金では何も生み出さないのでバランスが大事です。

株価の暴落時に投資を行おう

市場の状況によって臨機応変に対応しようリーマンショック等の世界的な金融危機等が起こって株価が暴落してしまったとします。
誰もが投資をしたくない、逆に株式を売ってしまうことが大半であるこの暴落時期ですが、最も良い選択がここで投資を行うことです。株価が暴落しているということは、逆に考えると株式が安値で売られているということです。

例えば、本来は1株100円が適切な株価であるのに、暴落時はその適切な株価が1株50円で売られていたりすることです。簡単にイメージすると、バーゲンセールです。株価が本来の価格よりも低い値段で叩き売られているのです。安い時期に株式を買って、そのまま上昇するのを待つことで莫大な利益を得られることが出来ます。株価が下がり続けているとなかなか投資を行う判断をするのは難しいですが、この安い時期に投資が出来るか出来ないかで、投資で成功するか否かを左右することになります。

そして、この株価の安い時期に投資が出来るか出来ないかを左右するのが現金を持っているかどうかです。市場が過熱気味の際に投資を控えておけば、ここで一気に投資することが可能なのです。その為にも株価が高値の時には投資を控えめに行うのが最も賢明なのです。そして、ここでは投資の割合を増やし、現金の割合を減らすことが良いでしょう。強気に行くならば現金が10%以下になるくらい投資を行うべきです。

ただし、下がっている際にはどこまで下がるかは予想が大変難しいので、数回に分けて投資を行うという手法も有効です。株式を買った後に株価が下がった場合、買い増しすることで平均取得単価が下げられる、いわゆるナンピン買いですが、暴落時には普段よりも有効な手法と言えます。

何もしないことは機会損失に繋がる

ここまで説明してきて、株価の高騰時には投資を控え、現金を多くしておき、株価の暴落時に投資を行うことが最も良いということですが、それができれば誰も苦労はしませんよね。それであれば株価が高そうな時期に一旦全て現金にしておいて、暴落してしまった時に一気に投資すれば良いのではないかということが思い浮かぶかもしれません。

しかし、株価の暴落は多くの人には予想できませんし、ある程度暴落しそうだと思っていてもそのまま数年間暴落せずに株価が上昇し続けることもありえます。

もしそうなってしまった場合、その投資していなかった期間は投資の機会損失であり、要するに得られたはずの利益を逃してしまったという事態に陥ります。自分の手元のお金は何も変わっていないのであまり実感が湧かないかもしれませんが、結果的には損失に繋がってしまっているのです。

このように機会損失を出してしまわないように注意しながら投資を行っていかなければなりません。多すぎても暴落時に損失が多くなる上に投資することができなくなってしまいますし、少なすぎても機会損失に繋がってしまうので、投資対象は慎重に選択しなければなりません。

どのように投資を行っていくべきか?

暴落時に一気に投資を行うべきと言ってもそうタイミング良く暴落は起こりませんし、いつ起こるのかも予想は非常に難しいものです。基本的には投資は暴落時以外に行うことになりますが、このような時はどのように投資を行えば良いのでしょうか?

投資対象としては市場全体の株価が高い時でも、株価が安い株を見つけて投資を行うことが良いでしょう。いわゆるバリュー投資ですが、割安株であれば、元々株価が低いので、市場全体の株価が暴落してしまったとしてもそこまで下がりませんし、暴落しなくてもそのまま適正価格まで上昇してくれれば御の字です。

基本的に投資は割安株に行っておき、いざ市場全体が暴落した時にはより良い株式へとシフトすることも可能です。割安株自体が少なくなってきて、市場が過熱気味になってきたと感じたのであれば、通常よりも現金は多めに保有しておき、暴落という来るべき時を待ちましょう

ただし、頭では分かっていても実行することは非常に難しいものです。人間にはどうしても感情というものが入りますので、それを如何にして抑えられるかが今後の投資結果を左右します。

株式を安い時期に買って、安い時期に売るという、儲けるためには至極当然なことを行えるようにするためにも、しっかりと株式と現金の比率をバランス良く持ちながら投資を行えるようにしていきましょう。