FXの取引要素は、単純に考えれば、

・上がるか下がるか。
・どこでエントリーをするか。
・どこで利益確定をするか。
・どこで損切りをするか。

の4つしかありません。この4つの要素についてうまく取り扱うことができれば、必然的に勝つことができるのです。逆に、この4つの要素をうまく取り扱うことができなければ、勝つことができません。今回は、勝てない人が抱えるよくある問題にフォーカスして、その対処方法についてお話ししたいと思います。

エントリーした途端に逆行する場合

FXで勝てない人の問題点エントリーした途端に逆行してしまうという話をよく聞きます。この場合の問題点は大きく分けて2つです。

第1番目の問題点は、トレンドの方向を読めていないことです。トレンドの方向を読む方法としては、移動平均線と価格の位置関係、移動平均線の方向性、トレンドライン分析、ストキャスティクスなどのオシレーター系テクニカル分析などがあります。特に、自分が使いやすい2つ以上の分析手法を用いて読むことにより、より方向性の確からしさを確認することができます。

これと併せて、自分が取引をしている波動よりも大きな波動の方向性を確認し、その方向性と合わせて取引を行うことです。この場合、少々逆行して含み損を抱えたとしても、やがてエントリーした方向に相場が動き、利益を得ることができます。自分が取引をしている波動よりも大きな波動の方向性を確認するには、今自分が取引している時間足よりも、より大きな時間足でトレンドの方向性を確認することです。

波動の大きさは、時間の概念であるサイクルで決まりますから、時間足を変えてサイクル分析を行い、その時間足が自分が取引をしているサイクルのおおよそ何倍ぐらいのサイクルで波動が動いているのかを確認するとよいと思います。

簡易的なサイクル分析の方法は、上昇下降を繰り返す波動のボトムからボトムの時間を計測することで行うことができます。あるいは、オシレーター系分析手法のボトムからボトムの時間を計測してもいいと思います。状況によりサイクル分析がうまくできない場合は、時間を遡って、サイクルが読める場所を探して読みます。

第2番目の問題点は、エントリーが遅いという場合です。この場合は、自分がわかる確実なエントリーポイントを探しているうちに価格が大きく動いてしまい、トレンドが終わりかけたところでエントリーを行ってしまう、あるいは、大きなトレンドが出てからしかトレンド方向がわからなくて、トレンドの終わりかけたところでエントリーを行ってしまうといったケースです。

基本的に、上昇トレンドにおいては前の高値を上抜くことを繰り返しながら価格が上昇していきます。同様に、下降トレンドにおいては、前の安値を下抜けることを繰り返しながら価格が下降していきます。あらかじめ、読んだトレン方向に従って直前の価格を上抜いた時には買いエントリーを、直前の価格を下抜けたときには売りエントリーを仕掛けておくと、エントリーの遅れを防ぐことができます。

利益確定ポイントがわからない場合

FXで勝てない原因を解決すれば勝てるようになる決済ポイントを効果的に決める方法もいくつかあります。

エリオットカウントができれば、進行中にエリオットカウントを行うことで、今どのような位置にいるか分かります。あともう少し伸びるとか、もうそろそろ終わりだとか、リアルタイムでわかるのですね。

また、エリオットカウントができるとフィボナッチ数を使うことができます。フィボナッチ数は、進行波の5つの波動の到達価格を予想することができる分析手法です。例えば、進行波第1波に対して、進行波第3波はその138%や161%まで到達することが多いといった具合です。このポイントを利益確定のポイントに置くのです。

あるいは、相場の格言に「天井売らず、底買わず」というものがあります。買いエントリーを最高値(天井)で売って利益確定を行ったり、売りエントリーを最安値(底)で買って利益確定ができればよいのですが、どこが天井なのか、どこが底なのかを判別するのは非常に難しいと言わざるを得ません。ここが天井だと思っても強い相場ではまだまだ価格が上昇を続ける場合もありますし、ここが底だと思っても弱い相場ではまだまだ価格が下がり続けることがあります。むしろ天井や底をつけてトレンドが変化したことを確認してから利益確定をした方が、かえって利益を伸ばすことができる、というのがこの格言です。

トレンドが変化したことを確認する方法もいくつかあります。自分が取引をしている時間足で、トレンドラインを割り込んだり上抜けることを確認する、あるいは、移動平均線を割り込んだり上抜けることを確認することでできます。

自分なりのテッパンの利益確定方法を持ち、必ずそれに従うことをお勧めします。私たち人間には、得た利益は失いたくなく、早めに手に入れたいという心理があります。自分なりのルールを作り、それに従わないと早目に決済をしてしまって利益を伸ばすことが難しくなります。

ぜひ、自分なりの利益確定ルールを作ってそれに従って取引をしてください。

適切な損切りができない場合

損切りもルールを作り、それに従うことがとても重要です。私たちは含み損を抱えると、気持ちが大きくなり、自分なりの根拠のない勝手な解釈をして、やがて価格が戻ってくるのではないかと思ってしまいます。損切りをしたくないという気持ちが大きく働くのですね。

しかし、損切りを別の角度から見ると、ポジションを長く保持している分だけ、投資の機会を逸失していることになります。見切りをつけて、その資金を勝てるエントリーに回せば、損切りで損失を蒙った以上に利益を得ることができるのです。しかし勝てる自信がないと「損切貧乏になるのではないか」という不安が先行して、そのような考えは全く浮かびません。損切りができる、できないは、自分を信じられるか否かという側面もあるのです。

損切りのルールの決め方も、いくつかあります。

第1番目の方法は、許容損失額から損切りポイントを算出する方法です。1回の取引で被ってもいい損失額に達したら、迷わず損切を行うという方法です。

第2番目の方法は、相場の格言にある「しまったら、仕舞え」という方法で、自分が思っていた展開と異なった時にはすぐに損切りを行うという方法です。私たちはエントリーをするときに、ストーリーを描いてエントリーをします。このストーリーと異なった場合には、すぐに損切を行って、被害を最小限に食い止めるという方法です。

第3番目の方法は、論理的な方法で、相場展開の中にあるポイントを利用する方法です。ポイントの定め方は複数あり、先に述べたトレンドラインや移動平均線を上抜けて、あるいは下抜けてトレンドが変化したことが確認できた場合や、エリオットカウントができる場合には、波動の特性から、ポイントとなる価格を上抜けて、あるいは下抜けてトレンドが転換したことが確認できた場合です。

いずれの方法にしても、決めたルールには必ず従い、よほどの客観的な根拠が無い限り損切りポイントを移動させないことがとても重要です。損切りはあなたの資産を守ると同時に、あなた自身をあなたが信頼しているかどうかのバロメーターだと思ってください。

勝てない理由を克服さえすれば勝てる取引ができるようになる

「勝てない」には、理由があります。逆に言うと、その勝てない理由を克服さえすれば勝てる取引ができるようになります。勝てないのは、勝つためのプロセスであり、勝つ方法を身につけるチャンスであるという捉え方をし、取引方法を改善していかれるといいと思います。

諦めると、それは失敗になります。諦めなければ、失敗ではありません。成功するためのプロセスの中にいるだけです。みなさん、未来に向かってがんばりましょう。