安定した投資先を求める人が増える時代

昨年から多くの人間を巻き込んで加熱している仮想通貨投資ブーム。最近では仮想通貨の取扱所がテレビCMを打つようになりますまずその露出度は高まっています。

しかし仮想通貨の投資というものは非常にリスクが高いことでも知られています。リスクが高い投資でも、それぞれ成功する人と失敗してしまう人がいますが、成功した人は、成功の後に安定した投資先を求める傾向があります。そこで仮想通貨の次に盛り上がる投資先として、ソーシャルレンディングが候補になるということをお伝えします。

仮想通貨ブームはそろそろ一段落?

仮想通貨の中でも代表格である、ビットコインの価格変動は2017年の1年で約20倍にまで達しました。その他にもGoogleが出資していることで知られるリップル、また国産のモナコインなど、ビットコイン以外の仮想通貨も数十倍への値上がりを見せるなど、投資をした人は、莫大な利益を得て、中には1億円を超える利益を獲得して「億り人」と呼ばれるようになった人もいます。

この最高価格を記録したのは2017年12月でした。しかしそれ以降はやや相場も落ち着く傾向があり、2018年1月中旬時点では最高値を付けたときから、約3/4から2/3の相場まで低下をしています。日本人はバブル経済を経験しているだけに、投資熱があまりにも高まりすぎると途中から投資に参加すると、高い場所で掴んで大損を出してしまうのではないかと懸念する人もいまだに多くいます。

またテレビCMなどが打たれるようになると、一般の人が多く知るようになりますが、先行的に投資した人が利益を掴み、後発の投資家はどうしても利益を得にくくなります。そのせいか、2018年の1月時点では2017年12月の最高値に追いつくことはなく徐々に上昇幅も小さくなる傾向が見られます。もちろん全ての仮想通貨に該当するわけではありませんが、知名度の高いビットコインやリップルがそのような傾向を見せているために、投資市場への影響も非常に大きくなっていると言えるでしょう。

仮想通貨のボラティリティは非常に高い

そして仮想通貨のボラティリティが非常に高いことを知っておかなければいけません。ビットコインは2010年以前から存在はしていましたが、本格的に注目されるようになったのは2016年頃からです。その当時もまだ相場の高騰は見せておらず、相場も上がったり下がったりを繰り返していました。しかし2017年に一気に相場が急騰しました。その急騰を見て仮想通貨に注目する人も増え、投資対象としてこれほど熱視線が注がれるようになったのです。

しかし同時に20倍も相場が高騰するということは、いつ逆に投資した仮想通貨が1/20の価値になってもおかしくないということです。もちろん仮想通貨の需要が実情に沿ったものであれば、全く仮想通貨の価値がなくなるということは考えづらいですが、それでも実需要に沿った相場に推移すれば、下落のリスクはどうしても高くなります。普通に考えれば株式やFXで価格が20倍になるという取引対象はまずありません。仮想通貨のボラティリティはある意味異常とも言えるものですから、投資先として従来の常識が通用しないことも理解しておきましょう。

利益確定の動きも増えて、相場が上がりにくく成っている

仮想通貨ブームが終わればソーシャルレンディングブームが来るその理由とは?そしてもう相場が落ち込んでいり理由に投資をして、利益を確定する人が増えたということが挙げられます。投資をして利益を出した人だからこそ、仮想通貨が非常にリスクの高い投資対象ということは十分に理解をしているでしょう。それだけにある意味では「勝ち逃げ」をしようとしているのです。そのために利益が出たところで確定させる動きが続出しているのです。仮想通貨次に投資をするのは、もっと相場が下がってからであり、今はこの確定した利益で別の手堅い投資先を考えるという人が出てきてもおかしくはありません。

現在のビットコインのチャート見ると、大きく下がった後に少し戻してまた大きく下がるという動きを繰り返しており、徐々に相場変動の天井が下がってきています。仮想通貨はもうこれ以上大きく上がらないものとして、少しでも利益が出れば、それをすぐにでも確定させたいという人が、投資家の大半を占めていると、このチャートの動きから考えられるでしょう。

確定した利益は安定した投資先に流れる

では確定させた大きな利益は一体どのように運用する人が多いでしょうか。相場の変動による売買差益を狙う取引は、どうしても人間に負担を強いるものです。常に相場の動向をチェックしていなければいけませんし、精神的な負担を大きくなります。中には相場が気になり不眠症に落ちる人もいるでしょう。またサラリーマンが常に相場動向をチェックするのも時間的に非常に難しいものです。

そこで大きな利益を確定した人は、次に安定した利益を獲得できる投資手法に走る傾向が見られます。その代表格が不動産投資です。不動産投資ならば、仮想通貨はもちろんのこと、株式やFXに比べてもボラティリティが低いです。不動産価格の大きな変動があったとしても、家賃収入自体は大きく変わりません。そのため非常に安定したインカムゲインが得られる投資手法として人気があるのです。

ソーシャルレンディングで不動産投資よりも高いインカムゲインを得る

不動産投資は収益性が高く、また不労所得として手間をかけずに収入が得られる投資手法です。しかし不動産投資を始めようとすると、どうしても1,000万円、場合によってはそれ以上の数千万円単位の費用が必要になり、また不動産の購入には時間がかかるために、家賃収入を得るまで、投資を始めようと思ってから早くても3ヶ月から半年ほどの時間がかかってしまうこともあります。

そこで注目されているのがソーシャルレンディングです。ソーシャルレンディングはクラウドファンディングのシステムを利用し運用会社が多数の投資家から少しずつお金を集めます。そして少しずつ集まった資金を数千万円などの纏まった金額になったところで、事業用の資金を必要としている会社などに融資をします。そして融資の金利を投資家に分配するという投資手法なのです。不動産投資では表面利回りは最低でも6~7%できれば10%が欲しいと言われますが、ローン借り入れをして物件を購入した場合、実際に手元に残るお金は実質利回りとして、3~5%ということもよくあります。そうなるとリターンとしては不動産投資もそれほど大きな数字を期待できないこともあるのです。

しかし現在日本で営業しているソーシャルレンディング会社の提供する案件を見る限り、投資家への利回りは7%から10%といったものが多くなっています。ここから所得税を引かれたとしても実質利回りは最低でも5%以上、高いものでは8%以上になることも期待できるファンドなのです。それでいて融資の際にはきちんと担保を取って、万が一貸し倒れが起きて融資した資金が回収できなかった時でも。担保を売却して投資家の資金を保護する取り組みも行われています。

仮想通貨ブームは現在大変に盛り上がっているところですが、仮想通貨で得た資金をもっと安定した投資先へ回したいと考える人が多数発生しても不思議ではありません。仮想通貨ブームの次に来るのは、手間をかけず安定した収益が得られるソーシャルレンディングとも考えられるでしょう。