投資信託を購入できるネット証券はいろいろありますが、その中でも楽天証券を利用している人が少なくありません。楽天証券は、質のよいファンドを数多く取扱っており、投資環境も申し分ないのが主な理由です。また、投資信託を購入したり、運用したりするとき以外にも特典を受けられるメリットもあります。
楽天証券はお金に余裕がなくても投資信託を購入できる
投資というと、ある程度収入を得ている人でなければすることができないと考えられがちです。そのため、お金にあまり余裕のない人の中には、投資信託に興味があるが、実際には購入していない人も少なくありません。しかし、楽天証券を利用すれば、お金に余裕がない人でも投資信託を購入できます。
楽天証券では、最低100円単位で投資信託を購入することが可能です。そのため、毎月わずかな節約をするだけで、投資デビューを飾れます。一般の社会人であれば、日々購入する缶コーヒーを1本減らす、職場の飲み会への参加を多少控えるなどすれば、十分投資資金を捻出できるでしょう。通常の方法で購入するときだけではなく、積立の方法でも100円からの購入が可能となっているところもポイントです。
投資信託を運用したい気持ちがある一方、金額にかかわらず、元本保証のない金融商品へ現金を投じることに不安がある人もいるでしょう。しかし、楽天証券はそのような問題も解決してくれます。2017年の夏より、楽天証券では、楽天スーパーポイントを投資信託の購入代金の全部または一部に当てることができるようになりました。そのため、現金を投じることなく、投資信託を始められるのです。1回の注文は3万ポイントまで、1カ月の使用ポイント数は10万ポイントまでという上限がありますが、投資信託を購入するには十分な額だと言えるでしょう。
ただ、楽天スーパーポイントを使用して投資信託を購入する際、注意点がいくつかあります。まず、投資信託を購入できる楽天スーパーポイントは、通常ポイントのみで、期間限定ポイントは対象外ということです。それから、通常の方法でしか楽天スーパーポイントを使用して投資信託を購入できないことにも気をつけましょう。NISA口座内で投資信託を購入する場合も楽天スーパーポイントを利用できませんが、2018年の春頃につみたてNISAの口座内で利用できるようになる予定です。
初心者が投資信託を購入するにも最適な楽天証券
はじめて投資信託を購入して運用しようと考えている人の中には、どの金融機関で口座を開設すればよいのか、迷っている人もいることでしょう。そのような場合は、楽天証券を選べばまず間違いありません。なぜなら、このネット証券は、初心者が投資信託を購入するのに適した環境が整っているからです。
楽天証券で取り扱っている投資信託は約2540本で、そのうちの1248本はノーロードファンドとなっています。初心者でも比較的運用しやすいインデックスファンドの取扱い本数も多いので、自分の適したファンドを選びやすいです。また、つみたてNISAの対象ファンドも120本以上と多くなっています。大手の店舗型銀行や証券会社の中には、つみたてNISAの対象ファンドを数本しか取り扱わないところもあることを考えるとその充実度は歴然です。
投資信託に関する情報を手軽に得られるのも、楽天証券のメリットだと言えるでしょう。専門家が、ファンドの選び方、ポートフォリオの組み方、運用方法など、投資信託の初心者にとって有益な情報をコラム形式で提供してくれます。定期的に目を通すだけで、投資信託に関する知識を深めていくことができるでしょう。
それから、「楽ラップ」の存在も見逃せません。楽ラップとは、ポートフォリオの決定、それに基づくファンドの選択と購入手続きを始め、その後の資産運用や口座管理をすべて楽天証券へ一括して任せられるサービスのことです。投資信託を運用したいけど、よくわからないからすべて専門家に任せたいと考えている人に適したサービスだと言えるでしょう。楽ラップは、ロボアドバイザーを活用しており、コストの低いインデックスファンドが運用対象となっています。そのため、投資顧問料、運用管理費用と運用するファンドの信託報酬を合わせて、投資金額の年1%未満でサービスを受けることが可能です。
楽天証券ではイデコもお得に始められる
投資信託は、通常の証券口座やNISA口座の他、イデコを利用して運用することが可能です。楽天証券も運営管理機関となっており、他の金融機関と比較してお得にイデコを始められるのが特徴です。
楽天証券でイデコを始めると、どのようなメリットがあるのでしょうか。まず、他の金融機関よりも手数料が安く済むことです。イデコへ加入後、掛金を拠出するときに国民年金基金連合会、運営管理機関、信託銀行へそれぞれ一定の手数料を支払う必要があります。しかし、楽天証券でイデコを始める場合、国民年金基金連合会と信託銀行だけに手数料を支払えばよいのです。運営管理機関である楽天証券に対しては手数料が発生しません。そのため、店舗型の大手銀行や証券会社と比較して、手数料が安く済むのです。
優秀な投資信託で運用できるのもメリットだと言えるでしょう。楽天証券のイデコで運用できる投資信託は31本あり、低コストでかつ安定運用が期待できるファンドも少なくありません。米国のバンガードが運用するETF(上場投資信託)へ投資する楽天バンガードファンド、低コスト外国株式インデックスファンドとして投資家から人気の高いたわらノーロード先進国株式を運用することができます。さらにセゾン投信の直販で取り扱われているセゾンバンガードグローバルバランスファンドが、楽天証券のイデコの商品にラインナップされているのも大きな特徴です。また、楽天証券のイデコの商品の中にはアクティブファンドもいくつか含まれていますが、運用成績が優秀なものばかりなので安心して選択できます。
楽天証券で投資信託を始めると特典も多い
楽天証券を利用するメリットは、優れた投資環境の中で良質な投資信託を購入できるだけではありません。楽天の関連サービスでもいくつかの特典を受けることが可能です。
楽天証券と楽天銀行の口座を連携されるマネーブリッジを利用すると、楽天銀行の普通預金の金利が年0.1%となります。店舗型の大手銀行では、普通預金の金利が年0.001%となっているところが多いですが、マネーブリッジを利用すればその100倍の条件で預金できるのです。そのため、楽天証券では株式などのリスク資産を保有し、楽天銀行の普通預金で安全資産を保有するというポートフォリオを組む方法も考えられます。
また、自動入出金ができるようになるのも、マネーブリッジの魅力だと言えるでしょう。相場が下落して、投資信託の価格が低くなった場合、スポットで購入したくなるケースも少なくありません。そのような場合でも、証券口座内に買付する資金がなければ投資信託を購入できませんが、楽天証券は違います。マネーブリッジを利用することで、楽天銀行の口座から楽天証券へ自動でお金を移せるので、証券口座内に資金がなくても購入することができるのです。
マネーブリッジを利用すると、ハッピープログラムにエントリーできるようになります。ハッピープログラムとは、楽天銀行利用者を優遇するシステムです。このプログラムにエントリーするだけで、いろいろな場面で楽天スーパーポイントが貯まったり、ATMの利用手数料や振込手数料が特定の回数だけ無料になったりします。楽天証券で投資信託を保有している場合、保有資産10万円ごとに毎月4ポイント獲得できます。貯まった楽天スーパーポイントを利用して投資信託を追加で購入すれば、より効率的に資産運用ができるでしょう。
楽天証券で投資信託を始めるには
楽天証券で投資信託を購入するには、口座を開設しなければなりません。口座開設をするには、楽天会員になる必要があるので、事前に会員登録しておきましょう。
楽天証券の口座を開設するには、まずサイトのフォーム内にある総合取引口座申込書に氏名、住所、生年月日など必要事項を入力します。入力が済んだら、サイト上で申込を行うのですが、その際にクイック口座開設を選択したほうがよいでしょう。こちらの方法であれば、本人確認書類をインターネット上で送信できるので、より早く手続きを済ませることができます。
口座開設の申込が終わったら、次は初期設定に移ります。勤務先の情報、申込者の国籍、入出金する金融機関の情報、特定口座の選択の有無などを入力したり、チェックを入れたりします。このとき、源泉徴収ありの特定口座を開設したほうが好ましいです。なぜなら、この口座内で投資信託を保有して利益が出た場合でも、所得税等の確定申告をしなくてよいからです。
初期設定が済んだ後、今度は本人確認書類をサイト上の画面にアップします。登録した住所と本人確認書類に記載されている住所が同じか否か、書類上に氏名、住所、生年月日がしっかり表示されているか否かを確認してから送信しましょう。本人確認書類のアップロードが完了すれば、口座開設の申込手続きは完了です。後ほど楽天証券からIDとパスワードが記載された書類が登録住所へ発送されるので、到着すれば取引を始められます。