高利回りの3大メガバンク
メガバンクといえば人気の高い投資先で、もうすでに株を投資している方も多いかと思います。銀行全体としては日本銀行の異次元の金融緩和マイナス金利以降逆風が続いていますが、その中でもメガバンクは依然として高い収益水準を維持しています。

そんなメガバンクですが、すでにメガバンクに投資している方またはこれから投資しようと思っている方は

●メガバンクはどうやって利益を出しているのか
●3大メガバンクは各々どういった特徴があるのか
●3大メガバンクの中でもおすすめの投資先はどこなのか

ということは当然気になるところかと思います。今回はメガバンクの概要や投資情報についてまとめていきます。メガバンクについて知識を深めていき、ご自身にあった最適な投資先を見つけていきましょう。

現在のメガバンクの収益源とは

現在のメガバンクの収益源は金利による収入よりも手数料収入によるところが大きいです。銀行本来の業務は預金者からお金を預かり、預かったお金を個人や法人に貸し出しし、その金利で稼ぐ金利収入がメインでした。しかしながら度重なる金融緩和、世界的な金利低下、金融機関内での競争激化などあらゆる逆風により金利収入をあげるのが困難になってきました。国内の貸し出し金利は右肩下がりで下がっており、新規の金利は0.5%前後となっており、ストック金利(総貸出残高すべての約定金利)は1%を下回る水準で推移しています。

そのため現在では手数料収入による役務取引や信託報酬、デリバティブ取引による収入をいかに上げるかが収益増加のカギを握っています。上記のとおり銀行全体として金利低下によって収益力は低下しています。銀行全体として金利低下で苦戦しているところも多いですが、メガバンクは手数料収入が堅調のため、近年順調に利益を積み重ねてきました。特に三菱UFJフィナンシャルグループは国内の金融機関として2015年3月期には初の利益1兆円をたたき出しており、収益性の高さを見せつけました。それでは各々メガバンクがどのような利益体制になっていて、どのような特徴があるのかを説明していきます。

3大メガバンクの特徴とは?

高い配当と安定性のある銘柄として人気の3大メガバンクに投資する3大メガバンクとは

「三菱UFJフィナンシャルグループ」
「みずほフィナンシャルグループ」
「三井住友フィナンシャルグループ」

のことをいいます。合併に次ぐ合併で規模が大きくなり、いつしかメガバンクといわれ、日本を代表する銀行になっていきました。メガバンクは利益の半分相当を手数料収入で稼いでいるため、金利が低下しても高い収益水準を維持できるという特徴があります。この章ではこの3大メガバンクの各々の特徴について解説していきます。

三菱UFJフィナンシャルグループ
三菱UFJフィナンシャルグループは国内最大の金融グループで、メガバンクの中でも断トツの規模となっているのが特徴です。前身は三菱東京FG(東京三菱、三菱信託、日本信託)とUFJHD(三和、東海、東洋信託)です。2016年度時点で総資産303兆円、純利益9,264億円、従業員数11.5万人と非常に大きな規模となっています。また国内だけではなく海外展開も積極的に行っており、アメリカ、東南アジアにも強みを持ちます。

みずほフィナンシャルグループ

みずほフィナンシャルグループは自治体業務に強いのが特徴です。メガバンクで唯一47都道府県すべてに支店を持っており、都会はもちろんのこと田舎でも精力的に活動しています。取引相手も大企業もさることながら、中小企業や個人事業主も取り扱っており、取引範囲の広さは目を張るものがあります。前身は第一勧業銀行、富士銀行、日本興業銀行です。2016年度時点で総資産は200兆円、総利益6,035億円、従業員数は5.9万人となっています。規模や利益水準はメガバンクの中で一番低いですが、地方にも強みを持つ銀行です。

三井住友フィナンシャルグループ
三井住友フィナンシャルグループは効率性と収益性が高いことが特徴です。前身はさくら銀行(三井銀行、太陽銀行、神戸銀行の合併銀行)と住友銀行です。営業が強いため、従業員一人当たりの稼ぐ力が高いです。そのため平均給料は814万円(36.2歳)でメガバンクの中でも一番高いのも特徴の一つです。

3大メガバンクの投資水準

三菱東京UFJフィナンシャルグループ(2017年3月期)
純利益は9,264億円となっており主力会社の純利益は下記のとおりです。

●三菱東京UFJ銀行4,814億円
●信託・証券2,221億円
●海外金融機関2,445億円(モルガンスタンレー(アメリカ)、アルタヤ銀行(タイ)、MUFGアメリカ)

主力となる三菱東京UFJ銀行で5,000億近い利益を稼ぎ出している一方で手数料収入となる信託・証券,や海外金融機関でも着実に利益を出しており収益基盤がしっかりできているのが強みです。国内銀行・信託、証券・海外金融機関という3本柱がある以上収益が急激に低下することは考え辛いでしょう

今後は日本国内での収益は金利低下で限定的と考えられますので、モルガンスタンレーをはじめとする海外金融機関がいかに収益を上げていけるかが三菱東京UFJフィナンシャルグループの増益のカギとなってくるでしょう。特にアメリカでは利上げがはじまっていますので、モルガンスタンレーは特に増益へのカギを握る企業です。

2017年度の配当予想は1株あたり18円となっています。配当性向はおよそ25%前後を近年推移しています。安定的に配当を供給していることから業績が上がっても大きく配当が変わる可能性は低いでしょう。

みずほフィナンシャルグループ(2017年3月期)

純利益は6,035億円でした。法人別純利益は、

●みずほ銀行、みずほ信託銀行が3,880億円
●みずほ証券が1,885億円

収益源としては、

●金利収支国内5,211億円、海外1,668億円の計6,879億円
●非金利収支が銀行国内3,340億円、銀行海外1,970億円、信託・証券3,390億円の計8,650億円

という状況です。手数料収入が多く、金利低下の影響を受けにくいのが強みです。2017年の配当予想は1株あたり7円50銭となっています。配当性向はおよそ35%です。今後は手数料収入をいかに伸ばしていくかがカギとなります。

三井住友フィナンシャルグループ(2017年3月期)

三井住友フィナンシャルグループの純利益は7,065億円でした。法人別純利益は、

●株式会社三井住友銀行が8,471億円
●三井住友ファイナンス&リース株式会社が962億円
●SMBC日興証券株式会社が887億円
●SMBCコンシューマーファイナンス株式会社が1,452億円

とほとんど銀行業務で利益を稼いでいる企業となっています。

●金利収入が1兆3,586億円
●非金利収入が1兆5,621億円

とほぼ同程度の収支をあげています。2017年の配当予想は1株あたり150円となっています。配当性向はおよそ35%です。アジアへ積極的に投資をしており、成長見込みが大きいアジアへの事業展開の成功が今後の収益の上昇のカギを握るでしょう。

投資するならどこがおすすめ?

投資先としておすすめなのがみずほ銀行です。メガバンクは事業として成熟しており、今後急激な成長が見込み辛いです。そのため大きな利益は見込み辛いですが、2017年12月10日現在の3行の株価と配当利回りは下記のとおりです。

三菱東京UFJフィナンシャルグループ
株価 783.4円 配当利回り2.30%
みずほフィナンシャルグループ
株価 202.2円 配当利回り3.71%
三井住友フィナンシャルグループ
株価 4,628円 配当利回り3.46%

三菱東京UFJフィナンシャルグループは配当利回りが低く、三井住友フィナンシャルグループは株価が高いです。みずほフィナンシャルグループは最低2万円前後で取引でき、気軽に保有できる株でありなおかつ配当利回りも高いです。日本の金融を担う企業のため、破産することも考えづらいので、安心して投資することができます。みずほフィナンシャルグループは配当狙いの投資におすすめできる銘柄です。

まとめ

今回は日本の経済の一翼を担うメガバンクについて解説していきました。ポイントをまとめます。

●メガバンクは金利収入だけではなく、手数料収入も大きい
●三行それぞれの特色がある
●メガバンクは配当利回りが高め
●メガバンクの中でも特におすすめなのがみずほフィナンシャルグループ

この記事を参照に高い配当と安定性のある銘柄として人気のメガバンクを投資先として検討してみてください。