日本で誕生した世界的なテクニカル指標「一目均衡表」

転換線と基準線の位置関係

 

【日本で誕生した世界的なテクニカル指標「一目均衡表」】一目均衡表を使いこなす事がFX必勝への近道①

前回からテクニカル分析「一目均衡表」についてご説明しております。皆さんはご自分のチャートで、一目均衡表の「雲」は確認してみたでしょうか。「先行線」によって囲まれた部分を雲と呼ぶだけですから見方は簡単です。実際に使用してみて、「一目均衡表って、何か難しそう」という先入観はなくなったのではないでしょうか。雲とローソク足チャートを見比べるだけで今後のトレンドが予測できるのでとても便利ですね。

一目均衡表ドル円1分足

これで先行線や雲についての見方や活用方法は問題ないと思いますが、一目均衡線は5本の線で構成されています。まだ先行線1と先行線2の2本しか実践方法をお伝えしていませんね。残り3本はどのように活用していくのでしょうか。

まずは「転換線」と「基準線」について確認をしていきます。おさらいです。転換線とは過去9日間の(最高値+最安値)÷2をして求められていますので、短期的な変動が影響しています。基準線は過去26日間の(最高値+最安値)÷2をして求められていますので、中期的な変動が影響をしています。

現状のローソク足チャート(日々線)の動きに近いのが転換線です。それでは、この転換線と基準線がどのような位置関係になると売買のタイミングを示すことになるのでしょうか。基本的な見方は、『転換線が基準線の上にあれば買い、転換線が基準線の下にあれば売り』というものです。

他にも転換サインとしては「ゴールデンクロス」と「デッドクロス」があります。これは「移動平均線」でもよく活用されますが、短期線が中期線を上抜けしたらゴールデンクロス、短期線が中期線を下抜けしたらデッドクロスとなります。同様に一目均衡表にも当てはまります。転換線が基準線を下から上昇して上抜けしたときがゴールデンクロスです。「好転」とも呼びます。ただし、基準線が上向きであることが条件となります。下降トレンドから上昇トレンドに転換したサインです。

転換線が基準線を上から下降してきて下抜けしたときがデッドクロスになります。「逆転」とも呼びます。こちらもあくまでも基準線が下向きであることが条件です。基準線の方向性を確認せずに動くことは危険です。「ダマシ」である可能性も高いからです。つまり転換線と基準線に関しては、移動平均線と同じような見方をすればよいということになります。移動平均線に慣れていれば、まったく問題なく扱えるはずですね。

遅行線とローソク足の位置関係

5本の線の中で、一番活用に疑問を感じるのが「遅行線」ではないでしょうか。理由は過去のローソク足チャートと交わってはいますが、現状の日々線まで届いてないからでしょう。おさらいになりますが、遅行線とは現在のチャートをそのまま26日分過去にスライドしただけの線です。この線だけはまったく計算を必要としません。単純に過去に平行移動したものになります。

ここからいったい何が見えてくるのでしょうか。これは26日前の為替相場と現在の為替相場の比較です。比較することによって、26日前にポジションを持った人が今後も保持し続けるのか、それとも清算(利益確定・損切り)するのかの目安になってきます。

基本的な見方は、『遅行線がローソク足チャートよりも上に位置していれば買い、遅行線がローソク足チャートよりも下に位置していれば売り』というものです。遅行線がローソク足チャートよりも上に位置しているということは、現在の為替相場は26日前よりも上昇していることを示しています。すると「含み益」のために買い足すので、買いが優勢となるのです。逆に遅行線がローソク足チャートよりも下に位置しているということは、現在の為替相場は26日前よりも下降していることを示しています。ここで買い足すと「含み損」が出てきますので、売りが優勢となります。

ただし、ダマシも多いので、遅行線だけでテクニカル分析することなく、様々な視点からチャート分析を行っていくべきでしょう。ダマシによる損失を出さないための方法としては、トレードのタイミングとして幾分遅れてはしまうことを覚悟して、トレンドのサインが出ても実際に大きく変動するまでは静観することです。利益は少なくなるかもしれませんが、こうすることによってリスク回避が可能です。

これで一目均衡表に登場する5本の線の活用方法をすべてお伝えしました。一つ一つ落ち着いて分析していけば、すぐに5本の線にも慣れてきます。自転車も漕ぎ出しがもっとも力を必要とし、大変です。しかし一度走り始めると案外すんなりいきます。難しいそうと感じてもチャレンジしてみることが重要になります。そうすることで自然と慣れていき、テクニカル分析の精度も格段に上がっていくはずです。

三役好転の要素

転換線と基準線、ローソク足チャートと雲、遅行線とローソク足チャートがまったく逆のトレンドを示していたり、横ばいを示していたりするときは仕掛けにくいものです。為替相場が上昇するのか、下降するのか判断するのが難しくなるからです。

しかし、すべてが同じトレンドを示していたら、この予測が当たる確率はとても高いといえるでしょう。つまり、基準線が上昇している中で転換線が基準線を上抜けし、ローソク足チャートも雲を上抜け、遅行線も上昇している中でローソク足チャートを上抜けしたような「揃い踏み」の状況です。すべてが上昇トレンドを示していることになります。これを「三役好転」と呼びます。

三役好転ということは、強い上昇トレンドであるということです。絶好の買いのシグナルです。しかも大幅の上昇が期待できます。そう簡単に現れるものではないのですが、見つけたらチャンス到来ですね。

三役逆転の要素

もちろん三役好転の逆シグナルもあります。強い下降トレンドを示すものです。一目均衡表のすべてが下降を予測する場合がこれに該当します。これを「三役逆転」と呼びます。条件としては、基準線が下降している中で転換線が基準線を下抜けすること。そしてローソク足チャートは雲を下抜けします。遅行線は下降している中でローソク足チャートを下抜けすることです。これらをすべて満たした状況が、三役逆転なのです。

FXの取引といえば、ドルを買う「ロングポジション」ばかりを持ちたがる人もいますが、ドルを売って円を買う「ショートポジション」も有効活用していくことで勝率は高まります。三役逆転が出現した場合は、絶好の売りのタイミングなのです。「ドル/円」の場合は、どうしても日本の金利が低いためにショートポジションを持つと「スワップポイント」がマイナスになってしまいますが、大幅に下降することが期待できる場合は、ショートポジションを持つ勇気も必要になります。

以上が「一目均衡表」の見方や活用方法となります。「波動論」などの影響を受けているために、「9・26・52」というサイクルが頻繁に使用されていますが、海外では「7・22・44」という設定でテクニカル指標としていることも多いそうです。初期設定に慣れてきたら、少し期間を変えて分析してみるのも面白いかもしれません。

世界中のトレーダーの指標にもなっていますので、売買のタイミングが推測しやすくなるのは間違いありません。ぜひ積極的に活用してみて身につけていただければと思います。

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