不動産投資を始めたい、しかしまとまったお金がなかったり、金融機関から多額の融資を受けることができなかったりするために、なかなか投資ができないという人は多いのです。そういった人達でも、比較的少額から不動産投資を始められる手段として、最近では不動産投資クラウドファンディングという投資手法が増えてきています。ではこの不動産投資クラウドファンディングを行うことによるメリット、そして投資先を選ぶ際の注意点についてここでは考えていきたいと思います。

少額からの投資が可能である

最も大きなメリットといえば、1万円などの少額からの投資が可能というところでしょう。 運用が行われている不動産投資クラウドファンディングなどを見ると最低投資資金は1万円から10万円、100万円といった金額になっており、自分で物件を購入するよりも、はるかに少ない金額から不動産投資を行うことが可能です。

一般的に不動産投資を行うと思った場合、ワンルームマンション投資をしたとしても最低でも500万円は必要でしょうし、リスクの低い物件を購入しようと思ったら、1000万円程度は覚悟しなければいけません。なかなかキャッシュでこれだけの金額を用意できる人は30代40代でも少ないものですし、金融機関からの融資を受けなければいけない時でも、必ずしもそれだけの融資を受けられるわけではありません。そして多額の借金というリスクを負うことになるのです。しかし、100万円程度であれば自己資金で十分に用意できる金額の範囲ですから、借金をすることもなく不動産投資を始めることができるのです。

少額から投資を始めることで、例えば毎年50万円や100万円などの金額を投資に回していき、将来的な年金代わりの収入にしていくことができます。それほど収入の多くないサラリーマンの資産運用としても不動産投資クラウドファンディングは使いやすいのです。

プロが運用してくれるので確実性が高い

不動産投資クラウドファンディングのメリットと注意点不動産投資を行うにあたっては、資金を用意することも重要ですが、購入した後の物件の運用も当然ながら重要になってきます。物件を購入しても客付けができずに入居者がいなければ、ずっと収入は0円のままであり、物件の健全な運営など出来なくなってしまいます。そして入居者が入った後も、不動産投資運営においては非常に多くのリスクが発生しています。 入居者が家賃を滞納して払ってくれないということも頻繁に発生しますし、入居者同士のトラブルが起こってどんどん退去が発生するという入居者関連のトラブルは枚挙に暇がありません。その他にも災害などが起きてアパートが燃えてしまった、地震が起こって崩壊してしまったという、自然災害によるリスクも起こりえます。

また物件管理をしていれば様々な故障箇所が出るので、物件の価値を高めるためにリフォームなどの出費を強いられることもあるでしょう。不動産投資は不労所得の代表的な物として人気がありますが、実際にはオーナーとして作業しなくてはいけないことは非常に多いのです。

しかし、不動産投資クラウドファンディングに投資をすれば、物件探しから運用まで全て運営会社が行ってくれます。逆に投資家としてこれほど何もしなくてもいいのかというほど、投資した後は全く作業が発生しません。そのためサラリーマンの副業としても非常に気軽に行えるものになっているのです。

資産価値が下がっても運用が低下分を負担してくれる

それでも必ずしも収益が得られないという時もあるでしょう。そういった時には物件を売却して投資家に対して資金を返済していくことになります。ただし不動産物件は新築を一度購入してしまった後は、中古物件扱いなってしまうのでその時点に大幅に資産価値が下がってしまいます。その上、築年数の経過によって建物の価値は下がります。不動産物件を建てたエリアによっては地価が値上がりをすることも値下がりをすることもありますが、値下がりをした場合には売却しても5000万円の購入額に対して、4000万円ほどでしか売れなかったということもあるでしょう。

しかし不動産投資クラウドファンディングでは、そういった値下がりリスクも運営会社が負ってくれるメリットがあるのです。物件を売却し、損失が出た場合でも、まず損失分を不動産運営会社が負って、30%以上資産価値が下がってそこでようやく投資家に対して損害が発生するといった保証プランをセットしている会社も多くあります。

地価は人口が増えているエリアであれば、そう大きく違っていくことはありませんし、むしろ今の日本では値上がり傾向があります。資産価値がそこまでを大きく下がるというケースは、1年や2年などの短期での所有であれば、めったに起こることではありません。その意味で非常にリスクを軽減することに成功しているのです。自分で物件の売却先を探すのが大変という人も、こういった不動産クラウドファンディング会社に投資をすれば、様々な作業が発生しないので、精神的にも時間的にも作業負担を無くすことができるのです。

自分で物件運用を行うよりも収入が低くなってしまう

一方でいくつかデメリットもあるので、そこもしって置かなければいけません。まず自分で運用するよりも利益は少し減ってしまいます。その運用会社が提示している利回りにもよりますが、多くの会社不動産投資クラウドファンディングでは、年間利回りとして3~6%を提示している会社が多いでしょう。自分で中古物件を購入し、不動産投資用アパート経営を行っていけば利回り10%を得ることも不可能ではありません。

こういったクラウドファンディングの場合、運用などを不動産と運営会社に任せることと手数料が発生するために、必然的に利回りは低くなってしまいます。ただし先ほども書いたように、自分で運用する必要がほとんどないので時間的なメリットが余裕が生まれるメリットもあります。 時間とお金を秤にかけて、どちらの方がより自分にとってメリットが大きいのかを考えていきましょう。

確実に収入が保証されるわけではない

日本において投資商品というものは原本保証を明記することが禁止されています。アパート経営のクラウドファンディングの収益の確実性は高いといいますが100%元本保証が保証されているわけではありません。たとえプロが物件運用したとしても、空室がゼロになるわけではないので、想定通りの収入が得られるとは限らないのです。最悪の場合家賃収入がほとんどないということもありえるでしょう。

不動産投資クラウドファンディングでは、自分が投資をする物件の条件詳細を必ず詳細までチェックしてから、投資を決定するようにしましょう。幸いに不動産投資クラウドファンディングは貸金業に則った運用ではないので、物件がどのようなものなのか、事業運用する会社が投資家に対し詳細を提示する義務が発生します。投資をする物件がどのような魅力を持ち、物件が建っているエリアの将来性収益性はどのようなものかを、自分の中でも判断してから投資の意思を決定することができるのです。不動産物件を見抜く目に自信がある人でしたら、非常に高い確率で収益を得られるでしょう。もちろん不動産投資初心者の人も、人気が集まっている案件を見ながら投資をしていく、といった方法でも十分に利益を得ることはできます。